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【オススメ度数★★★★】ディパーテッド 本作を超えるスコセッシの手腕が光る一作!

概要

「タクシードライバー」「グッドフェローズ」の巨匠マーティン・スコセッシ監督が、香港映画の傑作「インファナル・アフェア」(02)を米・ボストンに舞台を置き換えてリメイク。
第79回アカデミー賞で作品賞ほか、スコセッシ自身初となる監督賞も受賞した。
主演は「ギャング・オブ・ニューヨーク」「アビエイター」に続いてのスコセッシ作品となったレオナルド・ディカプリオとマット・デイモン。
共演にジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグら。

あらすじ

犯罪者の一族に生まれたビリー(レオナルド・ディカプリオ)は、自らの生い立ちと決別するため警察官を志し、優秀な成績で警察学校を卒業。
しかし、警察に入るなり、彼はマフィアへの潜入捜査を命じられる。
一方、マフィアのボス、コステロ(ジャック・ニコルソン)にかわいがられて育ったコリン(マット・デイモン)は、内通者となるためコステロの指示で警察官になる。

感想
物語の魅力とは異なる、映画の醍醐味がこの作品にはある

「グッドフェローズ」以来、久々にホレボレするクライムストーリー。
ワルとデカが互いに“ネズミ”(潜入者)を送り込んだことから悲劇を招く。
筋立てはご存じ香港スリラー「インファナル・アフェア」のリメイク。
だが物語ばかり追いかけると見逃してしまう、映画の醍醐味がこの映画にはある。
それは、独特のリズムとビートを刻む魔術的なカメラワーク(撮影)と、圧倒的な「プロテクション・ショット」から選ばれた神業のようなカッティング(編集)だ。
いかにもスコセッシ映画らしい、カトリック的罪悪感やアイルランド系移民(マイノリティ)の叫びが通奏低音として響きあい、オリジナルとひと味違う。

 ディカプリオもニコルソンも、スコセッシ好みの“重層的”でカラフルなキャラクターで、彼らの黒いアンサンブルが不気味なハーモニーを奏でる。
また、ローリング・ストーンズ「ギミー・シェルター」、ピンク・フロイドの名曲「コンフォタブリー・ナム」、ロイ・ブキャナンの超絶ギターにシビレる「スウィート・ドリームス」、ハワード・ショア作曲のタンゴ調テーマ曲(ドブロの旋律が最高)といったゴキゲンな音楽が人物をリズミカルに躍動させる。その1曲1曲に、映画的かつ音楽的“引用”がある。
その秘密を知るとき、得体のしれない魔力に襲われるのだ。

2006年製作/152分/R15+/アメリカ
原題:The Departed
配給:ワーナー・ブラザース映画

スタッフ

監督:マーティン・スコセッシ
製作:マーティン・スコセッシブラッド・ピットブラッド・グレイグレアム・キング
製作総指揮:ロイ・リーダグ・デイビソンG・マック・ブラウンクリスティン・ホーンジャンニ・ヌナリ
原案:フェリックス・チョンアラン・マック
脚本:ウィリアム・モナハン
撮影:ミヒャエル・バルハウス
美術:クリスティー・ジー
編集:セルマ・スクーンメイカー
衣装:サンディ・パウエル
音楽:ハワード・ショア

キャスト
  • ビリー・コスティガン/レオナルド・ディカプリオ
  • コリン・サリバン/マット・デイモン
  • フランク・コステロ/ジャック・ニコルソン
  • ディグナム/マーク・ウォールバーグ
  • クイーナン/マーティン・シーン
  • ミスター・フレンチ/レイ・ウィンストン
  • マドリン/ベラ・ファーミガ
  • エラービー/アレック・ボールドウィン
  • ブラウン/アンソニー・アンダーソン
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