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【オススメ度数★★★★】未成年 涙無くして観られない!? 俳優・キム・ユンソクの監督デビュー作!

概要

 「チェイサー」「哀しき獣」の名優キム・ユンソクが監督デビューを果たしたヒューマンドラマ。
女子高生ジュリは父が不倫していることを知る。しかもその相手は、同級生の問題児ユナの母ミヒだった。
ジュリはユナに母の不倫を止めるよう忠告するが、ユナは母がジュリの父の子を妊娠していることを告げる。突然知らされた事実に戸惑い傷つくジュリ。
そんな中、ある事件が起こり……。

出演は「箪笥」のヨム・ジョンア、「ザ・キング」のキム・ソジン。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019・国際コンペティション部門上映作品。2019年11月、シネマート新宿&心斎橋の企画「のむコレ3」で上映された後、20年に単独劇場公開。

あらすじと感想

映画・チェイサーで大ファンになったキム・ユンソクの初監督作品ということで、これは見逃せないと映画館へ!
たったの新宿のシネマートではたった二週間しか公開しなかったのだ。

父が不倫していることを知った女子高生のジュリ
その相手は、問題児として知られる同級生ユナ母ミヒだという。
ジュリはユナに母親の不倫を止めるよう忠告するが、激しい口論の末ユナは母がジュリの父の子を妊娠していることを告げ、ジュリの母にまでその事実を暴露してしまう。

ダメ夫を演じるのは今作の監督でもあるキム・ユンソク。
本当にお手本かのようなダメ夫で、一番の原因を作った人間であるのに、
劇中ではコミカルなシーンが多くてそのバランスも個人的には好きだ。
エスカレーターのシーンは予告でも既に笑ったけど、シリアスなシーンに笑いを持ってくるあたり、ポン・ジュノ監督の演出にも近い印象を受けた。

ジュナ・ユナの女子高生2人、そして2人の母親たち。
この全く違う女性4人もそれぞれが魅力的で芝居が上手い
端役にも見知った女優を起用するあたり、俳優監督ならではの人望と、韓国の層の厚さを感じる。

新しい命に対する“大人”と“未成年”の向き合い方の違い。
最後にジュナが言う『私は私を信じない』という言葉が、印象的だ。
ラストシーンについては賛否あると思うが、“生きる”ということを感じる作品だと思う。
欲を言えば、ユナが困った挙句本当の父親に会いに行った時、名前を間違えてくれれば文句なしだった。

不倫というテーマをどう料理するのかと思っていたけど、結果的に観に行って良かった。泣いた

17歳の目線からのテーマへのアプローチは、重すぎず、爽やかさも感じられ、最後のジュナとユナのシーンは、岩井俊二やキム・ギドクの「サマリア」を彷彿させる。尊い。

学生の頃に思い描いていた「理想の大人」になれなかった自分を振り返っては落ち込んでしまう、ある種物凄く考えさせられる映画でもあった。
学生の子が観たらどう思うんだろう。一緒に観て感想を聞きたい。
この映画を学生の頃に観て、そして、大人になってから改めて観る。
もし現役の高校生で観る機会があったら、是非10年後に観て欲しい。

キム・ユンソク監督の作品、この先も期待せずにはいられない。

公式ホームページ→

2019年製作/96分/韓国
原題:Another Child
配給:クロックワークス

スタッフ

監督:キム・ユンソク
脚本:キム・ユンソクイ・ボラム

キャスト
  • ジュリ/キム・ヘジュン
  • ユナ/パク・セジン
  • /キム・ユンソク
  • ジュリの母/ヨム・ジョンア
  • ユナの母/キム・ソジン
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