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【オススメ度★★★★】アメリカン・ヒストリーX/公開当時より、時を経てからの方が「染みる」そういったタイプの普遍性を秘めた名作

概要

カリフォルニアの高校に通うダニーは、尊敬する兄デレクが刑務所を3年振りに出所する日、校長に呼び出される。
「兄弟をテーマに作文を書け。タイトルは『アメリカン・ヒストリー X』……」
デレクは地元のスキンヘッド(白人至上主義グループ)のリーダーとしてカリスマ的な存在だった。
彼がその道に足を踏み入れたのは、父が黒人のドラッグ・ディーラーに殺されたことがきっかけだった。

あらすじ

父親が黒人に殺されたことで、白人至上主義者に傾倒した兄弟が、兄デレクの服役、そして更生をきっかけに、弟ダニーが彼らが暴走した原因に気づいていく話。

自分の過ちを償い、更生し別人となって出所したデレク。
弟ダニーを同じ道に行かせまいと奮闘するデレクであったが……。
刑務所の3年の中でデレクの身に何があったのか。
何が彼を白人至上主義者から変えたのか。
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デレクの胸に刻まれたタトゥー
『X』は、数学で未知数を示す記号だ。
ヒストリーとは、連続するもの。この星が続く限り、歴史は途切れることなく繋がり、続いていく。アメリカが続く限り、いや、人類が続く限りずっとこの人種差別の問題は続いていくだろう。
そこに終りがあるのか、ないのか、それはこの映画では答えが出せなかった。
1998年の制作当時に描ける結末は、怒りは止まず、憎しみは消えず、命が失われた、という結論だった。
だが、その殺害されたダニーの宿題レポート『アメリカンヒストリーX』に、負の連鎖を止めるヒントが隠されている気がする。

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『憎しみは耐えがたいほど重い荷物。怒りにまかせるには人生は短すぎる』
『我々は敵ではなく、友人である。敵になるな。激情におぼれて、愛情の絆を断ち切るな』
『仲良き時代の記憶をたぐりよせれば、良き友になれる日は再び巡ってくる』

黒人差別は深刻な問題だが、同じ刑務作業をするパートナーの黒人、ラモントとの出会いによってデレクの考えも少しずつ変わっていく。
デレクは殺人を犯したにも関わらず、刑期は3年。一方、黒人のラモントは窃盗の容疑で刑期6年。
ここにアメリカが抱える闇が隠されてる気がした。
怒りでは何も解決しないのだ。

1999年製作/120分/アメリカ
原題:American History X
配給:日本ヘラルド映画

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スタッフ
キャスト
  • エドワード・ノートン
  • エドワード・ファーロング
  • ビバリー・ダンジェロ
  • ジェニファー・リエン
  • タラ・ブランチャード
  • ウィリアム・ラス
  • イーサン・サプリー
  • フェアルーザ・バーク
  • エイブリー・ブルックス
  • エリオット・グールド
  • ステイシー・キーチ
  • ガイ・トーリー
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